クロマツ並木を市川に
文左衛門です。
みなさんは、市川の市の木が何か知っていますか?
はい。そうです。 「クロマツ」です。
元々市川は海岸沿いの砂州の上にできたまちだったので、昭和初期までは市川じゅうに松の木が生えていて、どこにいても松の木が目に入るような場所だったのです。あちこちに目印となる立派な松があったことから、今でも市内各地に一本松や三本松などの地名が残っているんだそうですよ。
東京から総武線や京成線に乗って江戸川を渡れば、急に緑が増えて窓から所々に残っている松の高木が見えます。この松が点在する落ち着いた住宅街が市川の典型的な風景であり、市川の魅力でもあるのです。将来も多くの人が住み続けたい街となるためには、他にはないこの市川の景観を大事にしていかなけれならないと思います。
その松が、最近はどんどん伐られて数が減少しています。道を拡幅するのに邪魔だからと伐られ、相続で大きなお屋敷が小さく分割される時に伐られ、落葉が迷惑だと近隣からの苦情で伐られ…。
そのうち市川から松が無くなってしまうのではと心配しています。
皆さんはどう思われますか?
市の木、クロマツがどんどん伐られて数が少なくなることを。
市の木である松を守るためには新たな松を植えて育てなければならないと思います。でも、松の木を植え大木に育てることができるところが市内にあるでしょうか?
実際、民有地では難しいでしょうし、公園や道路といっても狭い所では・・・というのが実情です。
じゃあどうするのがいいのでしょう?
ありました。素晴らしい候補地が・・・。
建設工事中の「外環道路」です。
外環道路千葉区間は、湾岸市川ICから市川市、松戸市を通って外環道路三郷南ICへとつながる12kmです。うち市川区間は10kmで、平成29年度の完成予定です。道の幅は60mで、高速道路、国道、そして植樹帯などが整備されます。この植樹帯をクロマツの並木にすればいいのです。
飼い主:石原よしのりは、10月に行われた外環道路委員会でも、国に植樹帯に植える主要木に松を採用してもらうよう強く主張しました。国は松が街路樹に向かないと少し消極的でしたが、今検討してもらっています。実現にはこれからも市民の積極的な働きかけがなければならないでしょう。
11月に飼い主:石原よしのりは、所属する建設経済委員会の視察で、北九州市の松の街路樹、唐津市の虹ノ松原を通る国道を視察してきました。写真を見てください。松は立派な街路樹になるというイメージが湧きませんか?
北九州市中心市街地のクロマツの街路樹
唐津市の虹ノ松原を通る国道
植えたときは低木でも20年後には立派な松の並木となり、市川市民の自慢の新名所になることに間違いありません。
多くの市民の方々が望んで声を上げれば、夢物語ではなくなります。まちづくりは、10年20年の計画が必要です。
子どもや孫の時代にどんな市川を残していくかを考えるのは今です。