南相馬市の鎮魂復興植樹祭
こんにちは。文左衛門です。
寒かったり暑かったりしてますが、みなさんいかがお過ごしですか?
僕は、10月23日に南相馬市で行われた「鎮魂復興市民植樹祭」に飼い主:石原よしのりと一緒に参加してきました。
これは、大きな津波被害を受けた地域の海岸に緑の防潮堤を作るプロジェクトの一環です。
全長13.9km、高さ7.4mの防潮堤を作り、地域に自然に生えている10数種類の木を混植して、20年後には立派な森に成長するという計画です。2500名近い参加者が20,000本の苗木を植えました。
この植樹は、細川護熙元首相が代表をつとめる「鎮守の森のプロジェクト」の一つでもあります。震災瓦礫を積みその上に土をかぶせて植樹をして、震災の遺構として将来まで残る緑の防潮堤にしようという考えです。植樹の方法は横浜国大名誉教授の宮脇昭先生の提唱する植樹方式です。(参考アドレス→ http://morinoproject.com/ )
南相馬市の桜井市長、岡田元副総理、ロバート・キャンベル氏、ルー大柴さんなど多彩な来賓も参加していました。
桜井市長は、震災と原発事故を経験し、国や東京電力に対して積極的にモノ申す姿勢を貫き、闘う市長として有名な人です
飼い主:石原よしのりも松戸市での講演やほかの植樹イベントなどで数回会っています。(あ、ちょっと自慢してみました。)
植樹作業は、植える地区ごとのグループに分かれ、リーダーの指導の下みんなで手分けして植えていきました。1人20本ほど植え、その後、わら敷き、縄かけなどをして完成です。斜面での半日の作業で結構な運動量でしたが、みんなで協力して楽しい作業でした。
「20年後に再び訪ねて、どんな緑の防潮堤になっているか確かめたいね。」と参加したみなさんと話が盛り上がりました。
僕は、見られそうになくて残念です。
震災犠牲者の鎮魂を願い、そして震災からの復興を願った一日でした。
帰り道、国道6号線沿いの帰宅困難区域や居住制限区域を通ってきた(車での通行のみ可)のですが、一見、何事も起こっていない家や建物が打ち捨てられて人が一人もいないホラー映画のような異様な雰囲気を想像してみてください。
原発事故の爪痕は根深く、その被害はまだまだ続いているのだということを改めて感じたのも今回の旅でした。
- 2016年10月26日
- | 復興支援 植樹 ボランティア